お客様への大切なお願い
カップヌードルを優しさと一緒に保管しないでください。
そばに置くと情が移る恐れがあります。
みなさまのご協力をお願いいたします。
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「ああ、こんな仕事出来るわけないよな。」
ヒロシは求人広告を見ながらため息をついた。
ヒロシは長年派遣社員として工場で働いていた。
誰にでもできる単調な作業だ。
何年も何年もずっと同じ作業ばかりしてきたヒロシは、もっとやりがいのある仕事がしたかった。
そして求人広告やフリーペーパーを見ては見るものの、出来そうな仕事がない。
単純作業しか出来る気がしないのだ。
長年の派遣生活でヒロシの自信は削られていた。
「はぁ・・・もっとやりがいのある仕事がしてみたい。」
そんな日々を過ごしていたヒロシの目に、1つの求人が飛び込んできた。
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夢のある単純作業してみませんか?
仕事は簡単、誰にでも出来る仕事ですよ。
素敵な仕事をしたい方募集。
0120-XXXX-XXXX
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「僕にでも出来る...。」
ヒロシはすぐに電話をした。
「すいません、広告をみたんですけど。仕事内容はどのようなものなんですか?」
「夢のある仕事ですよ。」
「もう少し具体的に教えて欲しいんですけど。」
「わかりました。仕事内容は単純です。誰にでも出来ます。内容はですね、出荷前の花を整える仕事です。」
「花・・・ですか?」
「はい。」
「それのどこが夢のある仕事なんですか?」
「花占いを「好き」から始めたとき「好き」で終わるように花びらの枚数を整えていただく仕事です。夢あるでしょ?」
「・・・確かに。」

遊園地の一口カステラ売り場の前を通ると、こんな看板が目に入った。
『8くま 300円 15くま 500円』
遊園地は夢の国。
カステラの形もくまなら、カステラの単位もくまなのだ。
僕は言ってみたくなった。
「15くまください!」と。
僕も夢の国の一員になりたかった。
染まりたいと思った。
僕はカステラの列に並んだ。
恥ずかしい。
でも、言いたい。
変わりたい。
順番が近づくに連れ、胸のドキドキは強くなった。
よし、言おう。
僕の番が来た。
「あ、あの・・・じゅ・・・15くまください!!」
顔から火が出るほどの恥ずかしさだ。
でも言えた。
自分が変われた気がした。
店員さんはニコっと微笑んだ。
そしてカステラを袋に詰めながら
「ありがとうございます。1個サービスしときますね~。」
と言った。
「1個って言っちゃってるし!!!!!」
僕は叫んだ。
僕の家では2匹の犬を飼っていました。
最近2匹とも死んでしまいました。
最初は白い犬を1匹だけ飼っていました。
ある日、1匹の黒い野良犬が、勝手に犬小屋に住み着きはじめました。
仲良く遊ぶ2匹に、暫くは面白がってエサをあげたりしてかわいがっていました。
でも、黒い犬は一向に出て行く気配すらありません。
僕は困ってしまって、その黒い犬を遠くの河川敷に捨ててきました。
翌日、起きると犬小屋には2匹の犬が居ました。
僕は驚きました。
20km以上も離れたところに捨ててきたのに。
僕は黒い犬に言いました。
「お前はうちの犬じゃないんだよ!」
この後、何度か遠くに置いて来たけど、黒い犬は絶対に戻ってきました。
長い道のりを歩いて。
うちの白い犬から離れようとはしませんでした。
「わかった。お前には負けたよ。」
こうなったら一緒に飼うしかないか、僕は白い犬と黒い犬の2匹を飼うことに決めました。
この2匹が一緒に居ることは運命だったのです。
2匹は毎日一緒に仲良く暮らしました。
一時も離れることはありませんでした。
大雨の時も、真夏の暑い時も。
そして10年以上が過ぎました。
野良犬だった黒い犬は、寿命で息を引き取りました。
その1週間後白い犬も息を引き取りました。
黒い犬は白い犬を愛し、決して離れず、生きて、そして死んでいきました。
ただ、白い犬も黒い犬を愛してたんだね。
追いかけるように死んでいったあなた達の愛情に、僕が入る隙間が少しもないのがちょっと寂しいな。
7月7日、七夕。
年に一度織姫と彦星が逢える日。
「今日は晴れると良いわね。だって織姫と彦星が逢えるじゃない?」
そんなことは無い。
天気が悪くても僕たちの知らないところで、織姫と彦星は雲に隠れて逢っている。
雲に隠れて逢うと言う事は、相当いやらしいことをしているに違いない。
七夕が毎年天気の悪い理由。
「たまってますな。」
これに尽きると思う。
今日、ガソリンスタンドの前を通ると
電光掲示板に
「ガソリン レギュラー177円 安さ爆発」
という文字が流れた。
安さという言葉は爆発して無くなってしまったらしい。
レギュラー177円は・・・ないわ。
パソコンが壊れた。
パソコンがないと、こんなにも不便だとは思わなかった。
ブログが更新出来なくなった。
買い物が出来なくなった。
iPodの曲が入れ換えられなくなった。
掃除も洗濯も出来なくなったし、食事も食べられなくなった。
テレビも見れなくなったし、彼女もいなくなった。
親も妹も居なくなり、仕事もなくなった。
夢も希望もなくなった。
ただ、時間だけが沢山増えた。
女の愛くるしい笑顔を見ていると、男は無意識で女に抱きついていた。
女は驚きながらも、その場をクルクル回ったりして巧く誤魔化しながら男の腕を解いた。
腕を解かれた瞬間、男は自分の気持ちが一方通行だった事に気付く。
追い討ちをかける様に彼女の目から涙が溢れ出た。
彼女は涙を誤魔化すかのように必死に笑っている。
男はその顔を見た瞬間
「自分は何て事をしてしまったのだろう。」
と思いひたすら謝った。
「本当にごめん。いや、あの・・・勝手に身体が動いて。何か、君の気持ちを全く考えてなかった。ごめん。」
男は可能であれば、今すぐ死にたいと本気で思った。
男として恥をかかされた屈辱のような気持ちと、小さな女の子を泣かせてしまったという罪悪感、未だに女心を全く理解していないという情けなさ・・・様々な感情が男を苦しめ、顔を歪ませた。
女は瞬時にそれを察知した。
「違うのよ。別に嫌なんじゃないの。何なんだろう・・・どうして涙が出るのかしら。」と笑ってみせた。
その優しい言葉が、男の胸を深くえぐった。
胸をえぐられた男は、動くことも喋ること出来なくなってしまった。
彼を救う言葉は
「嬉しくて泣いた。」
以外には無いのだ。
女はその言葉を使わなかった。
再び抱きしめられても困るからだ。
しばしの沈黙の後、女が口を開く。
「あ!きっとあなたが強く抱きしめたから、身体が圧縮されたのよ。で、余分な肉汁が目から出たのね。もっと痩せなきゃ、だね。」
男は心の中で
「んなわきゃーない。」とタモリの真似をするか、「どんだけー!」とIKKOの真似をするか迷うことしか出来なかった。
テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学
女達「かしゆかです。あーちゃんです。のっちです。3人合わせて、Perfumeです。宜しくお願いします。」
男「うるっせーんだよブス!」
今日の天気です。
実家で暮らすヤンキーが「部屋に冷蔵庫欲しい。」と言う確率は82%となっております。
何となく折り畳み傘を持っていきましょう。
A:織田裕二の物真似が出来るようになった!
B:またかよ。まぁやってみなよ。
A:両生類なめんなよぉ!
B:だからお前は何者なんだよ!!
A:織田裕二の物真似が出来るようになった!
B:ほう、やってみてよ。
A:地球で育って良かったあああああああああああ!
B:どこの星から来たんだよ!
うちの猫がイモリを銜えて帰って来た。
春になると毎年銜えてくるのだ。
西武ライオンズのG.G.佐藤が今年も打ちまくっている。
春になると毎年打ちまくるのだ。
虫嫌いで千葉ロッテファンの僕は、春が嫌でたまらない。
テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学
のりたまを久しぶりに買って、食べてみた。
ビックリする程美味しい。
1週間位毎日ご飯にかけて食べていたら、やっぱり飽きてきた。
ということで、丸美屋のりたまシリーズの「すきやき」というものを買ってきた。
ビックリする程美味くない。
しかものりたまの倍位の内容量。
これは処理出来るのだろうか。
のりたまの美味しさは偉大だった。
テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学
今日は物凄い風だった。
こんな天気になるとは知らず昨日の夜、外に洗濯物を干して寝た。
朝起きると、凄い風雨だ。
僕は洗濯物の事を思い出し、急いで窓を開けた。
何も無かった。
ある意味綺麗になったからいいか。
こっちのピカチュウと、あっちのピカチュウは違うの。
こっちはねー、森で育ったピカチュウだから訛ってるの。
だからこっちのピカチュウはいつも、あっちのピカチュウにからかわれてるんだよー。
あっちのピカチュウはね、博士に貰ったから普通に喋るんだ。
だから、こっちのピカチュウが訛ってるのが面白いみたいなの。
でもねー、2匹ともとっても仲が良いんだよ。

テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学
桜が散り始めてきた。
年に一度位は見ておこうと、缶ビール片手に近くの公園へ行った。
桜の近くの花壇に腰をかけ、桜を眺める。
風が吹くと1枚、2枚、3枚と花びらが散る。
強い風になると、桜吹雪となって花びらが宙に舞う。
ビールを呑みながら見ていたが、この桜の花びらを片手で掴みたくなった。
僕は立ち上がり、ビール片手に桜の花びらを掴む。
やってみるとこれがなかなか難しいのだ。
風の方向を読んでも、花びらの動きについていけずなかなか取れない。
5分位かけてやっと1枚取れた。
10枚取ったら家に帰ろう。
何故か分からないが10枚取ったら僕は変われる気がした。
そして、30分程かけて10枚取った。
物凄い達成感だ!
「やった!!!やってやったぞ!」
僕は大声ではしゃいだ。
遠くからバイクに乗った警察官が来た。
小さな公園で、ビール片手にはしゃいでいる大人は走って逃げる他無いのだ。
テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学
今年の桜は凄い。
強風に煽られながらも、散らずに耐え切った。
僕は桜の花に向かって
「凄いサービス精神だね、凄いよ。」
と興奮気味に話しかけた。
「必死に生きているだけです。ほっといてください。」
散るまいと必死に生きている花の下で、酒を呑みながら騒いでいる。
日本人は悪趣味だな。
テーマ:メモ。 - ジャンル:小説・文学
今日は4月1日、エイプリルフール。
嘘を付いても良い日だ。
エイプリルフールの起源は1000年も前まで遡るらしい。
大西洋に浮かぶ小さな島。
その島は毎日のように内戦が起こっている。
ポールは森の中に隠れ、内戦から逃れていた。
「この戦争はいつまで続くのだろう?」
ポールは疲弊しきっている。
それを見た友人のトムは、ポールに
「戦争なら昨日終わったぞ?」
と言った。
「本当に!?」
ポールは喜び、隠していた酒でトムと祝杯をあげた。
「戦争が無くなる事がこんなに幸せなことなんて。」
ポールは涙を流しながら平和であることを喜び、明け方までトムと酒を呑んだ。
翌日。
ポールが朝起きると、トムが急に土下座しながら
「ごめん!戦争は終わってないんだ!お前を元気付けようと、とんでもない嘘をついちまった。本当に悪いことをした、許してくれ!」
ポールは愕然とした。
しかし、頭を地面に擦り付けながら謝るトムに対し
「嘘じゃない。あんな幸せな時間が嘘な訳ないだろ。俺は平和の幸せを知ってしまった。あの平和は嘘なんかじゃない。」
ポールはトムを抱き起こし、旗を揚げた。
この日からちょうど2年後の4月1日。
ポールとトムはこの島を統治し、2度と戦争が起きないよう武器を捨て、非戦を誓った。
エイプリルフールは、嘘を付いてもいい日。
と同時に平和を愛し、非戦を誓う日なんだって。
テーマ:ショートショート - ジャンル:小説・文学
今年もプロ野球が開幕した。
僕は、ずっと千葉ロッテファンだ。
同時にアンチ巨人でもあった。
今年の巨人も派手に補強をしている。
ヤクルトからグライシンガー、ラミレス。
横浜からクルーン。
千葉ロッテを戦力外になった藤田。
しかしここ数年、昔ほど巨人が嫌いじゃない自分がいる。
何故だろうか。
多分、ナベツネこと渡辺恒雄氏が「わざと」補強をしている気がするからだ。
悪者になってくれているような気がしてならない。
シーズンオフに補強をしまくっている巨人を見ながら
「派手にやってるなぁ。」
と思いつつも笑っている自分が居る。
何かファンとプロレスをしてくれている気がする。
それを感じた時から、昔ほど巨人が嫌いじゃなくなった。
テレビをつければ、面白くもないクイズ番組ばかりだ。
今年辺り「巨人戦の視聴率が盛り返しそう」と思っているのは、僕だけなのだろうか?
テーマ:プロ野球 - ジャンル:スポーツ
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